知っていましたか?「探偵」と「猫探偵」は同じではないんです!
「探偵」と聞くと、浮気調査や人探しといった業務を思い浮かべる方が多いでしょう。一方で、近年増えている「猫探偵」は、脱走した猫ちゃんを探す専門家です。
実は、この二つの職業は、法的な観点から見ると全く異なる存在であることをご存知でしたか?
この記事では、探偵業と猫探偵が根本的に違うこと、そしてその決定的な証明について、詳しく解説します。

探偵業には厳しい法律がある
探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律」(通称「探偵業法」)で厳しく規制されています。この法律の目的は、個人の権利や利益を守り、悪質な業者を排除することです。探偵として活動するためには、事前に公安委員会への届出が必須です。
迷子猫探しは探偵業務ではありません
探偵業者が法律の規制を受けるのは、個人のプライバシーや秘密に関わる、非常にデリケートな情報を扱うためです。
一方、猫探しを直接的に規制する法律は現在ありません。猫探偵の仕事は、ご家族である猫ちゃんを探す健全なサービス業であり、個人の誰かの特定の権利を侵害するものではありません。
だからこそ、誰でも「猫探偵」と名乗ることができますが、法律がないからこそ、高い倫理観が求められるのです。
探偵業の届出、警察は「不要」と判断。その理由とは?
「猫探偵」と聞くと、一般的な探偵と同じように、警察への届出が必要だとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、猫探偵は法的に探偵業とは全く異なる存在です。
私たちキャットワンは、開業にあたり、複数の警察署に確認を取りました。その結果、どの警察からも**「人ではなく猫を探すのであれば、探偵業の届出は不要です」**という明確な回答を得ています。
この事実は、猫探偵業界の現状を理解する上で非常に重要です。
探偵業と猫探偵を分ける「探偵業法」
探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律」(通称「探偵業法」)によって厳しく規制されています。この法律が対象としているのは、**「特定の個人の所在や行動に関する情報を収集する」**ことであり、個人のプライバシーを扱う業務です。
そのため、探偵業者は公安委員会への届出が義務付けられています。
一方、猫探偵の仕事は「人」ではなく「猫」を探すことです。これは、特定の個人のプライバシーに踏み込む探偵業務には該当しません。猫探偵は、ご家族の一員であるペットを探す**「サービス業」**なのです。
広報誌の広告掲載が証明する決定的な違い
多くの自治体が発行する広報誌は、その公共性から、探偵業の広告を原則として認めていません。これは、探偵業の業務が公序良俗に反する可能性や、住民に不安を与えるおそれがあると判断されるためです。
しかし、私たちペット探偵キャットワンは、京都府の広報誌「京都府民だより9月号」に広告を掲載しています。
この事実は、京都府がペット探偵を「探偵業」とは異なるものとして判断していることの明確な証拠です。もしペット探偵が探偵業と同じであれば、広報誌に広告を掲載することはできません。
これは、ペット探偵が、特定の個人のプライバシーに踏み込む探偵業とは全く異なる、健全なサービス業として社会的に認められていることを証明しています。

※プライバシーの観点から所在地と探偵直通の電話番号は削除しております。オリジナルには掲載されています。
なぜ「探偵業届出」を謳う業者がいるのか?
猫探偵の中には、ウェブサイトに**「探偵業届出済」と記載している業者がいます。なぜ、本来不要なはずのこの記載をするのでしょうか?
その理由は、「探偵」という言葉や、公的な機関の名称が持つ信頼感を悪用し、お客様を安心させようとするためです。
しかし、迷子猫探しに探偵業の届出は必要ありません。この記載は、法律が本来持つ「信頼性の担保」を、自分たちの都合の良いように利用しているに過ぎません。そして、この行為は、何よりも大切な**「猫探偵業界全体の信頼」を深く傷つけています**。
お子様のように大切な猫ちゃんがいなくなり、不安でいっぱいの飼い主さんは、「ちゃんと見つけてくれるだろうか」「悪質な業者に騙されないだろうか」と心配しています。そうした時に、公的な機関の名称を冠した言葉は、安心の証のように見えてしまうかもしれません。
しかし、私たちは問いかけます。 この記載がないからといって、私たちが「闇業者」なのでしょうか?
私たちは、法律の届け出ではなく、猫ちゃんを愛する気持ちと、お客様の気持ちに寄り添う覚悟で仕事をしています。
不正な手段で信頼を得ようとするのではなく、真摯な心で、お客様の大切なご家族との再会を叶えるために日々の捜索にあたっています。私たちは、この業界の現状を正し、本当に困っている飼い主さんの希望となりたい。
最後に、猫探偵に依頼を考えている飼い主様へ
猫探偵は、法的な看板ではなく「真摯な心」で活動するサービス業です
これまでの記事で、私たちは「探偵」と「猫探偵」が法的に全く異なる存在であることをお伝えしてきました。
そして、その最も明確な証明として、「公的機関」が証明する決定的な違いの二つの事実を示しました。
- 警察(公安)からの「探偵業届出は不要」という回答
- 京都府広報誌「京都府民だより」への広告掲載
これは、猫探偵が「個人のプライバシーを扱う探偵業」ではなく、「公的機関も認める健全なサービス業」であることの揺るぎない証拠です。
お子様のように大切な猫ちゃんがいなくなり、不安でたまらない気持ち、私たちは痛いほど理解しています。インターネットで情報を探す中で、どんな業者に依頼すれば良いのか、本当に猫ちゃんは見つかるのか、と悩んでいらっしゃるかもしれません。
迷子猫探しには、探偵業のような法律の規制がないからこそ、私たちには高い倫理観が求められます。私たちは、法的な看板ではなく、猫ちゃんとご家族を想う真摯な心を、何よりも大切にしています。
このブログを通して、探偵と猫探偵が違うこと、そして一部の業者が法律の看板を悪用している現状をお伝えしました。しかし、本当に大切なのは、そうした表面的な情報に惑わされず、**猫探偵が「何を大切にしているか」**を見極めることです。
私たちは、猫ちゃんとの再会に向けて、全力でサポートし続けることをお約束します。もし、この記事を読んで少しでも心が軽くなったり、私たちに興味を持っていただけたりしたら、いつでもお気軽にご相談ください。
文責:京都産業大学法科大学院法務研究科で法律を学んだ猫探偵が執筆しました。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 大切なのは、法律の看板ではなく、あなたの猫ちゃんを想う真摯な心。この決定的違いについて、さらに詳しく知りたい方は、以下のブログ記事もぜひご覧ください。探偵業の届出、本当に必要ですか?〜猫探偵と探偵業の決定的な違い〜 […]